【ハノイ=伊藤学】国際協力銀行(JBIC)はベトナム国営銀行大手のベトナム投資開発銀行(BIDV)と、日本の中堅・中小企業の同国進出支援で業務提携する。
国際協力銀行(JBIC)はベトナム国営銀行大手のベトナム投資開発銀行(BIDV)と、日本の中堅・中小企業の同国進出支援で業務提携する。現地拠点を持たない地方銀行などがBIDVと連携し、取引先企業の進出相談や融資に応じられる体制を整える。
両行は24日午後、首都ハノイ市で業務協力の覚書を交わす。BIDVは資産規模で同国3位。同行の日系企業向け専門相談窓口(ジャパンデスク)を活用して進出を支援する。日本語が堪能なベトナム人を配置するほか、地銀や第二地銀からの人員も受け入れる。
中堅・中小企業のベトナム進出ニーズは高まっているが、地銀などの多くは現地拠点を持っていないため、取引先企業を十分に支援できなかった。今回の枠組みに地銀が参加することで、BIDVを通じた現地情報の提供や、取引先企業への融資・送金などの各種支援が可能となる。
JBICは中堅・中小企業のアジア進出を後押しするため、地場金融機関との提携を進めている。タイのカシコン銀行、インドネシアのバンクネガラインドネシアなど、アジア4カ国の金融機関と提携済みで、ベトナムは5カ国目。他のアジアの国々でも地場金融機関との提携を模索する。
日系新聞2013年7月24日により